【イメージサークル】
レンズの投影像は通常は円形で、無限達にピントを合わせた際の投影像の使用可能な部分の最大径をイメージサークルと呼んでいます。いい換えれば、そのレンズで無限遠にピントを合わせた場合に、イメージセンサー面に投影することができる最大範囲ということもできるでしょう。35mm一眼レフ用の交換レンズでは、イメージサークルは24×36mmの対角線長である約43.2mmをカバーするように設計されています。シフトレンズなどアオリ機構を備えた特殊なレンズではアオリを最大限加えてもケラレ(イメージサークルを超えた部分が黒く写ってしまう現象)が生じないようにイメージサークルが通常より大きく(60mm前後)なっています。遊にイメージセンサーがAPS−Cサイズのデジタルー限レフ専用に開発されたレンズでは、イメージサークルは約28.4mm程度(センサーサイズ15.7×23.7mmの場合)をカバーすればよく、APS−Cサイズ専用に設計されたレンズでは、設計条件が緩和されるためレンズの小型軽量化が実現されています。