【APS-C】
APS−Cとはもともと、1990年代に登場した24mm判のフイルムサイズのことを指すが、デジタルカメラにおいては約24×16mm程度の大きさを持つ撮像素子のサイズを表す(機種によりやや差はある)。現在発売されているデジタルー限レフの中では最も普及しているサイズである。デジタルー限レフの撮像素子は大きい順に35mmフルサイズ、APS−H、APS−C、フォーサーズの各サイズに分かれており、それぞれにメリットがあるが、APS−Cは最も普及しているだけあって、画質やシステム面などにおいて現在のスタンダードと言える。APS−Cの撮像素子は35mmフルサイズの半分程度の面積しかないので、同じレンズを使用した場合でも実際に写る画角が狭まる。そのため、35mmフルサイズに比べると1.5倍程度の望遠効果が生まれるメリットがある。また撮像素子が小さいため、カメラはもちろんレンズを小型化しやすいのもメリットだ。新製品登場のたびに画素数は上がり続けてきたが、今は1500〜1800万画素前後で落ち着きを見せている。 35mmフルサイズと同じレンズを使ったとしても、APS−C機では35mmシステム換算で約1.5倍相当の画角を得られる。写真は600mmレンズ装着時、つまり35mm換算で900mm相当の画角を得た例。特に望遠域でより強い引き寄せ効果を得たいとき、APS−C機は重宝するはずだ。